fantasista 2

4







ー柊sideー







「なぁ、結局お前ら、いつ結婚するんだ?」




ロッカールームで剛が俺に聞く。




「入籍はあいつが油断している隙に、明日にでも。

結婚式は秋にはと思ってる」



俺の言葉に、



「柊はせっかちすぎでしょ」



樹が面白そうに笑った。




樹の言う通り、今の俺は驚くほどせっかちだ。

みどりと早く結婚したくて仕方がない。

みどりと法律的にも夫婦になって、逃げられないようにしたい。


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