fantasista 2
「みどりちゃんの気持ち、すごくよく分かるよ」
舞さんの言葉に頷く。
「でも、今回は彼の言うことが正しいと思うよ」
予想外の言葉に、舞さんをじっと見ていた。
舞さんはだいたいあたしの味方だった。
あたしを妹のように可愛がってくれる。
でも、いざという時はあたしに厳しい意見もくれる。
そんな舞さんだから、余計に好きになってしまうのだ。
口を噤むあたしに、舞さんは続ける。
「みどりちゃん、彼とこのまま付き合いたいんだよね?
それなら、彼のこと、過去も含めてちゃんと受け入れなきゃ。
彼は今、みどりちゃんだけを大切にしてくれているんだから!」