fantasista 2





柊は頰を染めてあたしを見る。

そのまっすぐな瞳にやられてしまいそう。





「俺がお前にどれだけ惚れているか、教えてやろうか?」




夜はまだまだこれからだというのに、今日も柊に焦がされる。





チャラくて女慣れしているはずの柊。

だけど、あたしの前ではやたら素直で照れ屋だ。

そんな柊が大好き。

今はあたしが柊を振り回しているのかもしれない。

振り回されるのも嫌いじゃないでしょ?





「柊、大好きだよ」




そう告げると、真っ赤な顔で嬉しそうにあたしを見る柊。

だからあたしも満面の笑みを作っていた。




「みどり、大好きだ」




あたしはやっぱり、柊に夢中。


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