fantasista 2
「あれだな……お前が柚なら、俺が代わりになってやれるのに」
「またそんなこと言ってる」
あたしはため息をつく。
柊の言葉はどこまでが本気なのだろう。
「だけど柊、なんだか羨ましいな」
あたしは柊に告げる。
「一人っ子のあたしは、仲良しの妹がいる柊が羨ましいよ」
「妹っつーか、タメだからな」
柊はソファーに寝転がってテレビをつけた。
テレビでは、他のチームの試合が放送されていて。
柊はそれに見入ってしまう。