fantasista 2






「でも、双子ってしんどいぞ?

いつも比べられるから。

俺様はかっこいいのに柚はモテねぇとか、俺様は天才なのに柚は馬鹿とか」



「そうだね。あんたはうざいのに、柚ちゃんは超いい子だもんね」




ため息まじりにあたしは言う。

こんなやり取りの間にも、テレビに映る赤色のチームが得点を入れ……




「よっしゃああ!

今のいいシュートだ!!」




なんて叫ぶ柊。

チャラくは無くなった柊だが、ウザさは健在だ。


< 347 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop