fantasista 2






「山形。次の試合は真面目にやれよ」




面白そうに大迫さんが言う。

そんな大迫さんは意外と上手くて、何も言えなくなってしまう。

だから苦し紛れに言ってしまった。





「あいつにやらせます」




あたしが指さした先の柊をぽかーんと見る大迫さん。

柊はいかにもサッカー部らしい、ユニフォームのような服を着た男性と話していた。




「あいつ、多分空気読みますから」


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