fantasista 2
「俺も早くお前を安心させねぇとな。
ペチャパイでオトコオンナのみどりしか愛せねぇってこと」
もう、あたしには分かってるよ。
柊はこうも全身であたしを愛してくれるんだから。
だけど、せっかくだから少し意地悪しよう。
もう少し柊を不安にさせて、あたしに夢中にさせてあげよう。
「あたしも妬くな。
柊が女性たちに囲まれて」
あたしの言葉に、
「お前しかいねぇよ」
再び柊は言い、手を握る。
その大きな手を、強く握り返した。