fantasista 2






あたしは思わず柊を見上げてしまった。

柊は冷たい目で巨乳を見ていて、正直びっくりした。

柊がこんなに冷たい態度を女性にとるなんて。

しかも、昔抱いた女性にだよ!?





それでも彼女は瞳を潤ませて柊に言う。





「いいじゃん、友達としてでも……」



「よくねぇよ」




柊はぴしゃりと言い放つ。




「俺はもう既婚者だ。

下心がある女は、嫌いだ」





その言葉に巨乳は真っ赤になった。

そしてパタパタと乙女走りをして去っていく。

その巨乳の後ろ姿を見ながら……柊に言った。





「……いいの?」




そう聞きながらも、胸は悲鳴を上げ続ける。

柊はあの人を抱いたんだ。

あの巨乳を触りながら、抱きしめていたんだ。


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