fantasista 2
「柚ちゃん!」
思わず起き上がろうとしたあたしの腰が、ビキッと嫌な音を立る。
あたしは再びベッドにダイブした。
あたしの腰は、全然良くなっていないようだ。
「お前は馬鹿か」
相変わらずの戸崎を、
「柊!みどりちゃんに逃げられたのに、懲りてないの?」
なんて睨む柚ちゃん。
のんびり屋でおっとりな柚ちゃんだけど、柊に対する態度は結構酷い。
そんな懐かしい二人を見て、思わず笑ってしまった。