fantasista 2
余計な心配をするあたしに、戸崎は告げる。
「だいたい練習は二時間だからな」
「は?」
「それ以上やって、身体に負荷をかけすぎてもいけねぇだろ」
戸崎は特に気にしていなさそうに言ったが……
二時間!?
たったそれだけでいいの!?
あたしは耳を疑った。
「あんた、いつかツケが回るよ」
「仕方ねぇだろ。
クラブでそう決められているんだから」
そうなんだ。
じゃあ、戸崎がサボっている訳ではないんだね。