fantasista 2
頰を染めるあたしに、
「でもお前、何か良くないことがあったんだろ?
……腰か?」
戸崎は心配そうに聞いた。
戸崎には分かってしまうのかな、あたしの不安が。
剛君に対する恐怖が。
「あのね、実は……」
昨夜の出来事を聞いた戸崎は、
「はぁ!?ふざけんな!!」
案の定顔を歪めた。
戸崎が苦しむことは分かっていた。
でも、黙っているほうがもっと苦しむ。
だからあたしは、洗いざらい話したんだ。