fantasista 2
あたしは樹君とスタバにいた。
そして、フラペチーノを口にする。
じめじめとした暑い日には、こんな甘くて冷たいものが恋しくなる。
樹君はアイスコーヒーを飲みながら、あたしに聞く。
「あの……剛のこと、気になったりしていないよね?」
その問いに、
「まさか」
と答えてしまった。
どうしてそんなことが気になるんだろう。
あたし、もしかして思わせぶりな態度を取ってしまった?
どきりとしたが、樹君が複雑な顔で教えてくれた。