その恋、記憶にございませんっ!
 罠だっ! と蘇芳は思う。

 なにがどのように罠なのかはわからないが。

 どうしようっ。

 緊張してしまうっ。

 しかし、中高生じゃあるまいし。

 こんなことで舞い上がるとかっ、と思いながら、蘇芳はなにも考えられなくなっていた。






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