365日、いつまでもふたりで
「竜くん、あとで差し入れ持ってくるから」
「え?あぁ、わかった」
長かった出張も終わって、やっと茜と同じ部署での仕事が戻ってきて充実の日々。
帰る前、頼んでおいた資料を机に置いた去り際、コソッと俺に言っていく。
はじめは、隠しながら付き合うことに戸惑いを見せていた茜もいまではこんなふうに言ってきたりするから、慣れたもんだなと嬉しくなる。
「あとで、か」
茜が〝お先に失礼します〟とドアを開けて出ていく姿を見送ったあと、カレンダーに目を向ける。
「今日は24日か……」
茜に誘われて、今日はなにかあったかと考えてみても大して思いつかない。
いつも俺ばかり誘っているし、たまに茜が誘ってくれるのはすごく嬉しい。
顔が緩みそうになるのを必死に抑える俺が滑稽で仕方ない。
「もう、こんなに経ったんだなー……」
デスクの引き出しの2番目の鍵をあけると、見えてくる俺と茜の写真。
「え?あぁ、わかった」
長かった出張も終わって、やっと茜と同じ部署での仕事が戻ってきて充実の日々。
帰る前、頼んでおいた資料を机に置いた去り際、コソッと俺に言っていく。
はじめは、隠しながら付き合うことに戸惑いを見せていた茜もいまではこんなふうに言ってきたりするから、慣れたもんだなと嬉しくなる。
「あとで、か」
茜が〝お先に失礼します〟とドアを開けて出ていく姿を見送ったあと、カレンダーに目を向ける。
「今日は24日か……」
茜に誘われて、今日はなにかあったかと考えてみても大して思いつかない。
いつも俺ばかり誘っているし、たまに茜が誘ってくれるのはすごく嬉しい。
顔が緩みそうになるのを必死に抑える俺が滑稽で仕方ない。
「もう、こんなに経ったんだなー……」
デスクの引き出しの2番目の鍵をあけると、見えてくる俺と茜の写真。