365日、いつまでもふたりで
「りゅ、竜くん……」



部屋に向かって歩き出す竜くんの服の裾を引っ張る。



「ん?どした?」



そこではじめて、あたしの方を向く竜くん。



「あたしのこと、好き?」



だなんて。
なんで、こんなウザイ質問が口から出てきてしまったのだろう。

竜くんの気持ちを疑ったことなんか1度もないのに。



「は?え?どうした?」



案の定、予想外の質問だったようで竜くんの焦っている様子がみえる。



「ごめん……ウザイよね」


「や、茜のことウザイとかないから。なんかあった?」


「竜くん、さっきの人のこと好きだったんでしょ?でも、友達と結婚したから……「いや!待て!アイツのかと好きとか絶対ないから!」

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