365日、いつまでもふたりで
「なぁ、俺と別れようとしてる?」


「は?」



俺の突然の質問にキョトンとしたら顔で聞き返してくる。



「してないの?」


「話がみえない……」



怪訝な顔になる茜。



「だって、白のネイル」


「え?ネイル?」



自分の爪を凝視する。



「紫のポーチ……」

「え?」


手に持っている紫のポーチを今度は凝視する。



「緑のインク」


「ん?」


今度はそのものがないのでただ首を傾げるだけ。



「違うのか……?」


「さっきから何の話?」



不思議そうな顔になる。



「ちょっと待って……」



スマホでセプテンバー・バレンタインのページを開いて茜に画面を見せる。



「セプテンバー・バレンタイン?」


「うん」


「白のマニュキュアに紫のものを身につけて、緑のペンで別れの言葉……?」



1通り読み終わったあと、うーんと考え込む。



「……茜?」


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