365日、いつまでもふたりで
「吹き出すとかひどい!」


「いや、あまりにも必死で可愛くて」



なんてあたしの頬に触れる。



「ってか、ここ人いないね?」


「まぁ、本当ならもうライトアップ終わってっから」


「え?」



たしかに時刻は22時半。
だいたいこういうのは、22時ぐらいで終わることが多いとおもう。



「このライトアップやってるの友達の会社でさ」


「……そうなんだ」



改めて、竜くんの回りはすごい人が多いなと感心する。



「だからわざと仕事遅くしたんだよ」



恥ずかしいのか両手で顔を覆う。



「……竜くん?」


「俺、なんかキャラ違わねぇ?」



自分でこんなことを言うなんてよっぽどだろう。



「こんな竜くんも大好きだよ、ありがとう」



顔を覆ってる竜くんの手を取る。



「……茜」



少し顔が赤く見える竜くん。



「なんか本当に付き合ってからの竜くん、かわいい」

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