365日、いつまでもふたりで
「やっぱ綺麗だな」


「うん……!」



さっき、頂上でみた景色も絶景だったけど、さらに高い位置からみるとまたすごい景色だ。



「時間ちょうどいいな」



時計をちらっとみる。



「時間?」


「うん、ほら見てて」



なにかわからないまま、竜くんの指を指す方向を静かにみる。



「わぁ……っ」



すごい景色過ぎて、言葉になんてならない。

目の前に広がる雄大な海岸線や海に沈む、美しい夕陽。

こんな綺麗な景色いままで見たことない。



「だから、この時間に来たんだよ」


「もう、最高すぎる」


「サンセットって言うんだよな」


「……サンセット、夕暮れのことだよね」



この日のデートは一生忘れないだろう。
竜くんとふたりで肩を寄せあいながらみた、サンセット。

すごい大切な思い出になったよ。



「茜、好きだよ」


「うん、あたしも竜くんが大好き」



展望台から見える夕暮れ。
この景色に包まれながら、キスをした。

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