この声が消えても君に好きだと伝えたい。
あの後、重い足取りで家に帰った。
その間さっき言われたことがずっと頭の中を巡っていた
「会ったことあるっけ……かあ」
確かに、そう言うのも無理ない
斗真くんがあれだけ変わってるように
私も変わってるんだ。あの時とは違う。
身長も少しだけど伸びて
先生にバレない程度のメイクもしてて
髪の毛だって毎日アイロンでゆるく巻いてる
少なからずあの時よりは女になった。
だから、分かるはずがない
ポジティブに考えるんだ!私!!
そんなことを考えてるうちに家に着き
自分の部屋に戻ると
泣き疲れたのかすぐに寝てしまった
-次の日の朝-
「はあ~……学校行きたくないなあ…」
体もだるいし、まぶた腫れてるし
こんなにも学校行くのが嫌なの初めてかも
「うわ!スマホ充電しないで寝たから切れてるし…」
朝から気分最悪だ~
でも、ポジティブにならなきゃ!
うん、がんばろ!!!!
重りをつけられたように、だるすぎる足を
無理やり引っ張って学校へむかった。