この声が消えても君に好きだと伝えたい。
それからというもの、
私はバカ正直になり
斗真くんに会うたび好きと言っていました。
そして、高校3年に上がって
今日はクラス発表です
「ねえ、梨香。これ夢?夢なの!?」
「げ、現実だよ…乃愛」
「私のことビンタして?」
「やだよ。私がやばいやつなるわ。」
今、梨香とクラスを見に来たんですが
なんと、なんとなんとなんと!!!!!!
斗真くんと同じクラスになれました!!
膝から崩れ落ちそうです私。
口を開けてクラス発表の看板を見ていると
ズシッと頭が急に重くなった
「お…重い…」
「あ、悪いな。良い肘置きかと思った」
「おわ!!!!おはよう!斗真くん!!!」
あの頃に比べるとだいぶ(?)私たちは
仲良くなることができました
斗真くんは素を見せてくれるようになったのですが
まあ、無愛想でバカにしてきますね
好きだからどうってことないんですけど!!!
「あれ、同じクラスじゃん。柊。」
「そうだよ!斗真くん!運命だね、好き!!」
「お前の会話の流れ、未だに掴めねえんだけど。」
「無理ないよ。佐野くん。私もたまにそう思うから。」
そんな2人のやり取りを見ていて
私は今本当に幸せです!!!!!!!!!
︰
︰
︰
︰
そして、今に至るわけです。
「あらあら、乃愛さん。佐野くんは今日も人気ね。」
「その嫌味たっぷり感出すのやめて。梨香。ゲホッ」
「え、なに?あんた風邪でも引いたの?」
「なんか、最近おかしいんだよね…熱はないんだけどさ。」
「大丈夫?お大事にね」
「はーい。ケホッ」
この時はまだ知らなかった
自分に迫っている危機を