それが、あなた〜大切な人へ贈る詩〜
father
幼い頃
傷つけるために用意された
言葉を聞いて
あなたはひどく怒った
私を抱き上げ外に放り出す
ガチャン
鍵を閉める音が響いて
もういらないんだと
どこか遠くへ行こうと
目の前の道を走った
砂利道に差し掛かった時
自分が裸足にパジャマだということに気付いた
いつもなら
何ともない家までの距離
果てしなく長くて
そうして思ったの
これが世界だと
誰も守ってくれない世界だと
見慣れた景色が滲んでゆく
曲がり角の向こうから
私の名前を呼ぶ
声が聞こえて
私は来た道を駆け戻る
見えた先に待っていた
右手にサンダルをもって
優しい笑顔の
あなたが
傷つけるために用意された
言葉を聞いて
あなたはひどく怒った
私を抱き上げ外に放り出す
ガチャン
鍵を閉める音が響いて
もういらないんだと
どこか遠くへ行こうと
目の前の道を走った
砂利道に差し掛かった時
自分が裸足にパジャマだということに気付いた
いつもなら
何ともない家までの距離
果てしなく長くて
そうして思ったの
これが世界だと
誰も守ってくれない世界だと
見慣れた景色が滲んでゆく
曲がり角の向こうから
私の名前を呼ぶ
声が聞こえて
私は来た道を駆け戻る
見えた先に待っていた
右手にサンダルをもって
優しい笑顔の
あなたが