愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「キミのことは田中から聞いたよ。一番印象に残ったと。あの時、怪我はしなかったか?」
代表の言うあの時とは、間違いなく面接の日なわけで。
そうだった、面接官のうちのひとりに田中さんがいたんだった。
「えっと……はい、特には」
恥ずかしくてしどろもどろになりながらも答えると、代表はニンマリと笑った。
「それはよかった。……キミの今後の活躍を大いに期待しているよ」
意外な言葉が投げ掛けられ、ポンと肩を叩かれるもののびっくりしすぎて言葉が出ない。
だって代表が私に『期待している』だなんて……! お世辞にしてもあり得なさすぎる。
「それじゃ」
「失礼します」
固まる私を余所に、代表はスッと手を上げ颯爽と去って行く。すかさず田中さんも代表の一歩後ろにつき後を追っていった。
オフィスへと続くドアが閉じられると、一部始終を静観していた野原主任はそれはそれは大きな溜息を漏らした。
代表の言うあの時とは、間違いなく面接の日なわけで。
そうだった、面接官のうちのひとりに田中さんがいたんだった。
「えっと……はい、特には」
恥ずかしくてしどろもどろになりながらも答えると、代表はニンマリと笑った。
「それはよかった。……キミの今後の活躍を大いに期待しているよ」
意外な言葉が投げ掛けられ、ポンと肩を叩かれるもののびっくりしすぎて言葉が出ない。
だって代表が私に『期待している』だなんて……! お世辞にしてもあり得なさすぎる。
「それじゃ」
「失礼します」
固まる私を余所に、代表はスッと手を上げ颯爽と去って行く。すかさず田中さんも代表の一歩後ろにつき後を追っていった。
オフィスへと続くドアが閉じられると、一部始終を静観していた野原主任はそれはそれは大きな溜息を漏らした。