愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「おい、目的も達成できたし、帰るぞ」
「え、もうですか? って副社長!? ちょっと!?」
なぜか彼はいきなり私の背中に腕を回し、もう片方の手で膝裏に手を入れると、軽々と私を抱き上げた。
突然宙に浮いた身体。感じる視線。……そして嫌でもわかってしまう彼のぬくもりに、動揺を隠せない。
「おっ、降ろしてください!」
すぐさま抗議するも副社長には無視され、スタスタとドアの方へと歩を進めていく。
おかげでますます感じる視線に恥ずかしくなり彼の胸元に顔を埋めてしまった。
なにこれ。どうして私、副社長にお姫様抱っこなんてされているの?
恥ずかしすぎて死にたい。これはあれですか? やらかしてしまったことに対しての罰ですか?
そんなことを考えてしまっていると、副社長は前を見据えたまま話し出した。
「足……大丈夫か?」
「――え」
「膝。……さっき、痛めたんだろう?」
キョトンとする私をチラッと見た副社長。
もしかして副社長、私の足を心配してお姫様抱っこしてくれているの? ……やだ、なにそれ。胸キュンなんですけど。
思わず副社長をガン見してしまっていると、彼は再び口を開いた。
「え、もうですか? って副社長!? ちょっと!?」
なぜか彼はいきなり私の背中に腕を回し、もう片方の手で膝裏に手を入れると、軽々と私を抱き上げた。
突然宙に浮いた身体。感じる視線。……そして嫌でもわかってしまう彼のぬくもりに、動揺を隠せない。
「おっ、降ろしてください!」
すぐさま抗議するも副社長には無視され、スタスタとドアの方へと歩を進めていく。
おかげでますます感じる視線に恥ずかしくなり彼の胸元に顔を埋めてしまった。
なにこれ。どうして私、副社長にお姫様抱っこなんてされているの?
恥ずかしすぎて死にたい。これはあれですか? やらかしてしまったことに対しての罰ですか?
そんなことを考えてしまっていると、副社長は前を見据えたまま話し出した。
「足……大丈夫か?」
「――え」
「膝。……さっき、痛めたんだろう?」
キョトンとする私をチラッと見た副社長。
もしかして副社長、私の足を心配してお姫様抱っこしてくれているの? ……やだ、なにそれ。胸キュンなんですけど。
思わず副社長をガン見してしまっていると、彼は再び口を開いた。