愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「そんなわけで今後とも公私ともに和幸をよろしく頼む」
ポンと肩に手を置かれ、颯爽と去っていく代表。ふたりが代表室に入っていきドアが閉まると、一斉にオフィス内は騒がしくなった。
けれど私は呆然と立ち尽くしたまま微動だに出来ずにいた。
えっと……代表ってば、どうして急にあんなことを言い出したの? まさか社内で流れている噂を聞いて?
だとしたらちょっと安易すぎませんか? 仕事でパーティーに出席して、そこで起こしたトラブルに彼が助けてくれて、怪我した私を気遣ってくれただけで。
なのに嫁? 孫!?
この日の話は瞬く間に広がっていった。
代表が言っていたというのが決定的だと勘違いした女性社員たちは、下手に私の陰口を叩けなくなったようで、言われることはなくなった。
でもその分、みんなの私に対する態度はよそよそしくなり、なにかと顔色を窺われる始末。
陰口を叩かれなくなったのはよかったけど……果たしてあんな嘘が社内中に広まってしまっては、本当によかったのかどうか。
嘘だとバレたら、私は……? 考えただけで身震いするばかりだった。
ポンと肩に手を置かれ、颯爽と去っていく代表。ふたりが代表室に入っていきドアが閉まると、一斉にオフィス内は騒がしくなった。
けれど私は呆然と立ち尽くしたまま微動だに出来ずにいた。
えっと……代表ってば、どうして急にあんなことを言い出したの? まさか社内で流れている噂を聞いて?
だとしたらちょっと安易すぎませんか? 仕事でパーティーに出席して、そこで起こしたトラブルに彼が助けてくれて、怪我した私を気遣ってくれただけで。
なのに嫁? 孫!?
この日の話は瞬く間に広がっていった。
代表が言っていたというのが決定的だと勘違いした女性社員たちは、下手に私の陰口を叩けなくなったようで、言われることはなくなった。
でもその分、みんなの私に対する態度はよそよそしくなり、なにかと顔色を窺われる始末。
陰口を叩かれなくなったのはよかったけど……果たしてあんな嘘が社内中に広まってしまっては、本当によかったのかどうか。
嘘だとバレたら、私は……? 考えただけで身震いするばかりだった。