愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
どうしよう、誰か嘘だと言って!
あれほどもう二度と大きな失敗はしないと誓ったはずなのに、どうして私はまた同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。
ちゃんと確認したよね? 間違わずに持ってこようと入念に準備したよね? それなのにどうして?
自分の不甲斐なさに嫌気がさしていると、微動だにしない私を不審に思った副社長が声を上げた。
「小山、どうした? 早く資料を」
室内の中央にある応接席に、既にふたりは向かい合って座っていて、今すぐにでも始めたいといったところ。
緒方社長の秘書が珈琲をテーブルに並べ、もう準備万端だ。
だめだ、とにかく謝るしかない! そう思ったと同時に副社長はハッとし、恐る恐る尋ねてきた。
「おい小山……まさかお前、プレゼン用の資料を……?」
最後まで言わないのは、副社長の優しさだろうか。『そうです』と言うように瞼をギュッと閉じ、思いっきり頭を下げた。
あれほどもう二度と大きな失敗はしないと誓ったはずなのに、どうして私はまた同じ過ちを繰り返してしまうのだろうか。
ちゃんと確認したよね? 間違わずに持ってこようと入念に準備したよね? それなのにどうして?
自分の不甲斐なさに嫌気がさしていると、微動だにしない私を不審に思った副社長が声を上げた。
「小山、どうした? 早く資料を」
室内の中央にある応接席に、既にふたりは向かい合って座っていて、今すぐにでも始めたいといったところ。
緒方社長の秘書が珈琲をテーブルに並べ、もう準備万端だ。
だめだ、とにかく謝るしかない! そう思ったと同時に副社長はハッとし、恐る恐る尋ねてきた。
「おい小山……まさかお前、プレゼン用の資料を……?」
最後まで言わないのは、副社長の優しさだろうか。『そうです』と言うように瞼をギュッと閉じ、思いっきり頭を下げた。