愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
任務その⑩『辛い過去の恋とケジメをつけよ』
「なにぃ!? あの最低男、そんなこと言ったの!?」
「ちょ、ちょっと紗枝ってば声!」
あまりに紗枝が声を荒げたものだから、たまらず人差し指を立て、声のボリュームを抑えるように言うと、彼女は背中を丸め「ごめん、つい……」と呟いた。
次の日の昼休み。いつものように紗枝とやって来たのは、オフィスビルの一階にあるレストラン街。
そこで昨日の出来事を打ち明けると、最後まで話を聞いた紗枝は声を荒げたのだ。
「まったく社会人になっても、やっぱりくず男はくず男のままだったってわけだ。しかし大丈夫なの? そんなくず男が開発リーダーの会社と契約するなんて」
「リバティの緒方社長はしっかりとした素敵な人だよ? まぁ……多少おかしな一面もあるけど」
事情を知っている紗枝はすぐに理解して苦笑いした。
「それにしても副社長ってば素敵よね。菜穂美のことを心配して追い掛けてきてくれるなんて! みんなも昨日の代表とのやり取りを見て言っていたよ? 印象が変わったって。私も目を疑ったもの」
「ちょ、ちょっと紗枝ってば声!」
あまりに紗枝が声を荒げたものだから、たまらず人差し指を立て、声のボリュームを抑えるように言うと、彼女は背中を丸め「ごめん、つい……」と呟いた。
次の日の昼休み。いつものように紗枝とやって来たのは、オフィスビルの一階にあるレストラン街。
そこで昨日の出来事を打ち明けると、最後まで話を聞いた紗枝は声を荒げたのだ。
「まったく社会人になっても、やっぱりくず男はくず男のままだったってわけだ。しかし大丈夫なの? そんなくず男が開発リーダーの会社と契約するなんて」
「リバティの緒方社長はしっかりとした素敵な人だよ? まぁ……多少おかしな一面もあるけど」
事情を知っている紗枝はすぐに理解して苦笑いした。
「それにしても副社長ってば素敵よね。菜穂美のことを心配して追い掛けてきてくれるなんて! みんなも昨日の代表とのやり取りを見て言っていたよ? 印象が変わったって。私も目を疑ったもの」