愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
そうなのだ、昨日の副社長の笑顔には見ていた社員全員が驚いた。そして今日にはもう社内中に広まっていて、副社長の話題で持ち切りらしい。
「おまけに優しく慰められたんでしょ? どうなのよ、さすがに副社長のこと、好きになっちゃったんじゃないのー?」
からかい口調で言ってきた紗枝。昨日までの私だったらここですぐに「そんなわけない」って否定するところだけど……。
「……うん、そうかもしれない」
今日ばかりは否定などできなかった。
照れくさくてぶっきらぼうに言うと、紗枝は途端に目を丸くさせた。
「え、やだなに? まさか本当に好きになっちゃったの?」
確認してきた紗枝に頷くと、彼女は絶句。だけどすぐに顔を綻ばせた。
「そっかそっかー。そうだよね、傷ついているところにヒーローみたいに現れてくれて、心配して慰めてもらえちゃったら、誰だって好きになっちゃうよね」
真実だけど実際に口に出して言われると居たたまれなくなる。
「いいじゃない! さっさと踏ん切りつけて副社長をゲットして、最低男を見返してやりなさいよ」
そう言われるものの……。
「おまけに優しく慰められたんでしょ? どうなのよ、さすがに副社長のこと、好きになっちゃったんじゃないのー?」
からかい口調で言ってきた紗枝。昨日までの私だったらここですぐに「そんなわけない」って否定するところだけど……。
「……うん、そうかもしれない」
今日ばかりは否定などできなかった。
照れくさくてぶっきらぼうに言うと、紗枝は途端に目を丸くさせた。
「え、やだなに? まさか本当に好きになっちゃったの?」
確認してきた紗枝に頷くと、彼女は絶句。だけどすぐに顔を綻ばせた。
「そっかそっかー。そうだよね、傷ついているところにヒーローみたいに現れてくれて、心配して慰めてもらえちゃったら、誰だって好きになっちゃうよね」
真実だけど実際に口に出して言われると居たたまれなくなる。
「いいじゃない! さっさと踏ん切りつけて副社長をゲットして、最低男を見返してやりなさいよ」
そう言われるものの……。