愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
副社長は声を荒げ、手にしていたカップをテーブルに置くと、素早く私を抱き抱え走り出した。

「えっ! わっ!? 副社長!?」

「早く冷やさないと、跡が残ったら大変だろ!」

余裕ない声に彼が心配してくれているのが伝わってくる。

バスルームに駆け込むと、彼は勢いよくシャワーを出し、スカートをまくり上げ私の太ももにかけていった。

「ふっ、副社長!?」

下着が丸見えなんですけど!!

「仕方ないだろう? 直接冷やさないと意味がない。しばらくの辛抱だ」

そ、それはそうかもしれませんが、ちょっとばかり恥ずかしい。

「あの、自分でできますから」

「だめだ。お前のことだ、またなにやらかすかわからない。火傷のあとはなんだ? 風呂場で滑って転んで捻挫? いや、頭部強打か?」

ばっさり言われてしまい、あり得なくもない話に、なにも言い返せなくなる。

「すみません……」
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