愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
彼の母親に会って反対されたりしないか不安なんて言ったら、副社長はどう思うかな? 気分を悪くさせたりしない?

どうやって今の自分の気持ちを伝えたらいいのか迷いに迷っていると、副社長は突然服を脱ぎ始めた。

「ちょっ、ちょっと副社長!?」

ギョッとし両手で目を覆ってしまうものの、すぐに両手を掴まれてしまった。

すぐに視界には上半身が露わになった副社長を捕らえ、どこを見たらいいのかわからなくなってしまう。

「おい、なにを今さら照れているんだ。ほら、菜穂美も早く脱いで」

「ぬっ、脱いでって……っ! あ、ちょっと待ってくださいっ」

「待たない。風邪引くぞ」

あっという間に副社長に服を脱がされてしまい、すでに沸かしてあった浴槽の中にすぐに飛び込んだものの……。


「よかったな、早めに沸かしておいて」

浴槽に浸かり、背後から私を抱きしめて話す副社長の声は、広い浴室によく響きドキッとしてしまう。

副社長の言う通り早めに沸かしておいてよかったと思うけど……まさか副社長と一緒にお風呂に入る日がくるとは。

恥ずかしくて振り返れない。
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