愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
そんな彼は常に女子社員の憧れの的。
社内だけではなく同じビルに入っている企業の女子社員にもファンや狙っている人がいるとか、いないとか……。
だけど、な。私はどうも先輩たちと一緒になってキャーキャー騒げない。
確かに副社長はカッコイイと思う。でも、どうもあの顔が苦手。
冷たいし、なにを考えているか分からないし。一緒にいるだけで息が詰まりそう。なにより、あの人となんとなく似ているから――。
昔の苦い思い出にチクリと胸を痛めてしまった時、台車を取りに行っていた野原主任が戻ってきた。
「小山さん、お待たせ~。運んで仕事に戻ろうか」
「あ、はい!」
ハッと我に返り、台車を取りに行かせてしまった分、私が……!と意気込み、ずっしりと重い段ボールを抱えた……のはいいものの、思っていた以上に重くてふらついてしまう。
「ちょっ、ちょっと小山さん……!?」
「だっ、大丈夫です! これくらいっ……!」
名誉挽回! ふらふらになりながらも千鳥足で台車へ運んでいく。
下手に手を出せない野原主任はハラハラ顔で見守っていた。
社内だけではなく同じビルに入っている企業の女子社員にもファンや狙っている人がいるとか、いないとか……。
だけど、な。私はどうも先輩たちと一緒になってキャーキャー騒げない。
確かに副社長はカッコイイと思う。でも、どうもあの顔が苦手。
冷たいし、なにを考えているか分からないし。一緒にいるだけで息が詰まりそう。なにより、あの人となんとなく似ているから――。
昔の苦い思い出にチクリと胸を痛めてしまった時、台車を取りに行っていた野原主任が戻ってきた。
「小山さん、お待たせ~。運んで仕事に戻ろうか」
「あ、はい!」
ハッと我に返り、台車を取りに行かせてしまった分、私が……!と意気込み、ずっしりと重い段ボールを抱えた……のはいいものの、思っていた以上に重くてふらついてしまう。
「ちょっ、ちょっと小山さん……!?」
「だっ、大丈夫です! これくらいっ……!」
名誉挽回! ふらふらになりながらも千鳥足で台車へ運んでいく。
下手に手を出せない野原主任はハラハラ顔で見守っていた。