愛され任務発令中！～強引副社長と溺甘オフィス～

「ちょっとやる気出たかも」

ゲーム中にイケメンたちがかけてくれたセリフに、いくつか印象に残っているものがある。


『待っていても結果に結びつかない。自分で考えて先を読んで動かないと』『どんなに最低な人でも、見方を変えれば違う発見ができるはず』『まずは相手を知ることから始めないと、自分を受け入れてなどくれない』


どの言葉も、今の自分に言われている気がしてしまった。私……自分で考えて動いて仕事していないし、副社長のこと苦手で知ろうともしていなかった。


彼のことを知ることができたら、見方が変わるかな。……苦手って気持ちもなくなる？

「もう少し頑張ってみようかな……」


副社長をギャフンと言わせたくて必死に覚えて、仕事を任せて欲しい一心だったけれど、考え方を変えて仕事をしたら見えてくることもあるのかもしれない。


「……とりあえず寝よう」

時刻は朝の五時前。ゲームをやめると一気に睡魔が襲ってきた。

結局この日は昼過ぎまで熟睡してしまい、日曜日もゲームにハマってしまっていた。