愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
ひたすら頭を下げ続けていると、急に「ガハハハッ!」と大きな笑い声が聞こえてきた。
思わず顔を上げてしまうと、いつの間にか私たちの目の前に我が社の代表が立っていて、驚きのあまり後退りしてしまった。
「これはみんなが飲んでいる珈琲だな。いつも切らさず発注ありがとう」
「だっ、代表! それは私たちが……っ!」
あろうことか、床に転がった珈琲筒を拾い始めた代表に野原主任を声を荒げ、私はもう言葉も出てこない状態に陥ってしまう。
「いいって、気にするな。田中、お前を手伝え」
野原主任を手で止めると、秘書の田中さんにも拾えと言い出した代表。
けれど仕事が早い田中さんの手には、すでに珈琲筒が抱えられていた。
「とっくに拾い上げております。こちらの箱にお入れしても?」
「はっ、はい!」
田中さんに聞かれ、無意識に背筋がピンと伸びてしまった。
私と野原主任は呆然……というか、顔面蒼白するばかり。
我に返れたのはふたりがすべて拾い終えた時だった。
思わず顔を上げてしまうと、いつの間にか私たちの目の前に我が社の代表が立っていて、驚きのあまり後退りしてしまった。
「これはみんなが飲んでいる珈琲だな。いつも切らさず発注ありがとう」
「だっ、代表! それは私たちが……っ!」
あろうことか、床に転がった珈琲筒を拾い始めた代表に野原主任を声を荒げ、私はもう言葉も出てこない状態に陥ってしまう。
「いいって、気にするな。田中、お前を手伝え」
野原主任を手で止めると、秘書の田中さんにも拾えと言い出した代表。
けれど仕事が早い田中さんの手には、すでに珈琲筒が抱えられていた。
「とっくに拾い上げております。こちらの箱にお入れしても?」
「はっ、はい!」
田中さんに聞かれ、無意識に背筋がピンと伸びてしまった。
私と野原主任は呆然……というか、顔面蒼白するばかり。
我に返れたのはふたりがすべて拾い終えた時だった。