愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
副社長書いてもらった簡易地図ではわからず、アプリの地図を頼りに彷徨うこと数十分。やっと目的のお店に辿り着いた。
「やっと着いた……」
路地裏のオシャレなレンガ造りの外観に、店名の書かれた小さな看板が掲げられていた。『FELICITE』と。
たしかフランス語で〝至福〟って意味だった気がする。
窓越しに中の様子を窺うと、視線を奪われてしまう服がたくさん展示されていた。
着いたはいいものの、なんか非常に入りづらい雰囲気だ。並んでいる洋服も素敵なものばかりで、場違い感が否めない。いや、だからこそ入ってパーティーに参加するに相応しい服をお願いしなくてはいけないのだけど!
あっ! そういえば私、今お財布にいくら入っていた!? それなりにたくさん持ってきたつもりだけど……。
不安になりバッグの中を漁っていると、お店のドアが開かれた。
カランカランと鳴った音にビクッとしてしまうと、躊躇いがちに声がかけられた。
「あの……もしかして小山菜穂美さま、でしょうか?」
「あ、はい!」
名前を呼ばれ咄嗟に返事をすると、声をかけてくれた可愛らしい女性は、安心したように肩を落とした。
「やっと着いた……」
路地裏のオシャレなレンガ造りの外観に、店名の書かれた小さな看板が掲げられていた。『FELICITE』と。
たしかフランス語で〝至福〟って意味だった気がする。
窓越しに中の様子を窺うと、視線を奪われてしまう服がたくさん展示されていた。
着いたはいいものの、なんか非常に入りづらい雰囲気だ。並んでいる洋服も素敵なものばかりで、場違い感が否めない。いや、だからこそ入ってパーティーに参加するに相応しい服をお願いしなくてはいけないのだけど!
あっ! そういえば私、今お財布にいくら入っていた!? それなりにたくさん持ってきたつもりだけど……。
不安になりバッグの中を漁っていると、お店のドアが開かれた。
カランカランと鳴った音にビクッとしてしまうと、躊躇いがちに声がかけられた。
「あの……もしかして小山菜穂美さま、でしょうか?」
「あ、はい!」
名前を呼ばれ咄嗟に返事をすると、声をかけてくれた可愛らしい女性は、安心したように肩を落とした。