愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「よかったです、人違いだったらどうしようかと思っていました」

ちょっぴり舌を出しておどける彼女を真正面で捉える。年齢は……私と大差ないだろうか?笑顔が素敵な人だ。

ついまじまじと眺めてしまっていると、「どうぞお入りください」と促された。

「すみません、ありがとうございます」


おずおずと案内されるがまま店内へ足を踏み入れ、飛び込んできた景色に思わず「うわぁ……すごい」と声に出してしまった。


淡く少し暗めの照明のもと、目を引くようなデザインの洋服とそしてバッグや靴の小物類。さらにはアクセサリーまでオシャレに陳列されていた。

つい視線を奪われてしまっていると、女性は嬉しそうに頬を緩めた。


「こちらの商品はすべてオーナーが独自にチョイスしたものなんです。なので新鋭デザイナーや、まだ知られていないブランドの商品ばかりなんです」

「そうなんですね……」

確かによく行くショッピングモールなどに入っているショップのような服ではない。一点もののような斬新だけど、目を引くデザインの服ばかりだもの。
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