愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「うん……やはりイメージ通りお似合いでよかったです」

「ありがとうございます」

褒め言葉をいただいてしまうと、照れくさくて視線を泳がせてしまう。

「ヘアセットとメイクの方に入らせていただきますね」

「よろしくお願いします」


部屋にあった可愛いドレッサーに座らせてもらい、みるみるうちに鏡に映る自分が変わっていくのを目の当たりにし、歓声を上げてしまった。

「すごい……自分じゃないみたい。佐々木さん、すごいですね!」

鏡越しに佐々木さんに伝えると、彼女は微笑んだ。

「いいえ、これが本来の小山さまです。私はただ、小山さまの魅力を違った目線から引き出させていただいただけですから」

「そんな……! 佐々木さんの腕がいいからです! あの、佐々木さんはどうしてこちらに?」


これだけの腕を持っているんだもの、プロの方なんだよね? このお店は素敵だけど、でもそんな人がどうしてここで働いているのだろうか。

ふと疑問に思って尋ねてしまうと、彼女はほんのり頬を赤く染めた。
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