愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
その後ろ姿を見送ったあと、ホッと息が漏れてしまった。
佐々木さんは副社長にとって私は特別みたいに言うけど、そんなことあるわけない。あるわけないってわかっているのに……。
「どうして私、こんなにドキドキしちゃっているのよ」
手は自然と胸元を押さえてしまう。すると手を介して伝わってくる。自分の胸の鼓動の速さが。
落ち着かせるように大きく深呼吸をしていると、ふたりの話し声が聞こえてきた。
「遅い! 言ったよな? 今日は大事なパーティーだって」
「なにが遅いよ、ぴったりじゃない。和幸は時間に厳しすぎるの!」
「厳しいんじゃない、愛里と違って俺は時間を守る人間なんだ」
まるで子供じみた言い争いは、徐々に近づいてくる。この声って佐々木さんと副社長だよね?
でも会話の内容からして本当に彼なのか信じがたい。
「それで、ちゃんと準備は終わっているんだろうな」
「それはもちろん! 小山さんが綺麗すぎて和幸、腰を抜かすと思うわよ」
えっ……! やだ佐々木さんってばなんてことを……! そりゃ佐々木さんのお力をお借りして素敵に変身させてもらえたけど、あの副社長が腰を抜かすだなんて! ハードルを上げないでほしい。
佐々木さんは副社長にとって私は特別みたいに言うけど、そんなことあるわけない。あるわけないってわかっているのに……。
「どうして私、こんなにドキドキしちゃっているのよ」
手は自然と胸元を押さえてしまう。すると手を介して伝わってくる。自分の胸の鼓動の速さが。
落ち着かせるように大きく深呼吸をしていると、ふたりの話し声が聞こえてきた。
「遅い! 言ったよな? 今日は大事なパーティーだって」
「なにが遅いよ、ぴったりじゃない。和幸は時間に厳しすぎるの!」
「厳しいんじゃない、愛里と違って俺は時間を守る人間なんだ」
まるで子供じみた言い争いは、徐々に近づいてくる。この声って佐々木さんと副社長だよね?
でも会話の内容からして本当に彼なのか信じがたい。
「それで、ちゃんと準備は終わっているんだろうな」
「それはもちろん! 小山さんが綺麗すぎて和幸、腰を抜かすと思うわよ」
えっ……! やだ佐々木さんってばなんてことを……! そりゃ佐々木さんのお力をお借りして素敵に変身させてもらえたけど、あの副社長が腰を抜かすだなんて! ハードルを上げないでほしい。