カクシゴト
「ミサキに、お前に何が分かるっちゃん!

お前はただひがんどるだけやろ!!」

教室には、ミサキの胸ぐらを掴んでる夕依がいた。

「僻むって、なにを?」

「先輩の事よ!

告白して、無理だった理由が秋桜やから
秋桜に対してイラついとるだけばい!」

「イラついてなんかいない。
先輩も関係ない。」

「関係あるっちゃけん、
そんなしまえとーことしか出来んのよ!!」


よくわかんないけど、2人は喧嘩、してるんだよね?


どうしてだろう…

二人共、あんなに仲良かったのに。

「…秋桜もいらついてたけど、
お前もいらつくな。」

「は?」

「そんなんだから田宮さんなおんねーんだよ!!」

胸元を掴んでた夕依のてを、

乱暴にミサキが払った。

田宮さん、という名前を出されて夕依は
物凄く怒った顔をした。

バシンッ

夕依がミサキを殴った。

その瞬間、ミサキが後ろに倒れた。

「何すんだよ…!」

ミサキが夕依の肩を掴んで、
殴り返そうとした。

止めなきゃ…

そう思っていても、怖くて足が動かない。

夕依が殴られる…

その時、誰かが教室の中に入った。

「やめろ、二人共!!」

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