午前3時、君と思い出が星になったら。






次の日。



「え?じゃあ、ことは受験生なの?」




「一応、ね。」




「志望校とかは?」




「……国立」




「へー!すげーな、こと。
頑張れよ」






何故か、よく分からないけど割と自然な流れで受験の話になった。





「今澄くんは?」




「俺は、うーん。決まってないんだよね〜」




ニカッと笑顔で言った涙。




「へー。頑張ってね、」




「おう。」





出来ればもうこの話題は触れないでほしい。




人に頼るのが嫌だから。








「こと〜?」



「お母さん。」



「あなたまた勉強?友達と遊ぶ約束もしないで…いくら受験生だからといって、無理をしてはだめよ」



「…はい」




お母さんの話を聞きながらどんどん私の顔は下を向く。




だって、次に出るのは ───




「お姉ちゃんはあんなに遊んでたのに、一流企業に就職したわよ?」





お姉ちゃんの話題でしょう?





「はい。」




「どうしてこんなに出来が悪いのかしらね」





「ごめんなさい。」






「はぁ…もういいわ。頑張ってちょうだい。」




「…はい。」






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