午前3時、君と思い出が星になったら。
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「こと…?」
図書館の花園で、病院の裏口に繋がっている場所で疲れたという珠羽とご飯を食べていた時だった。
後ろから名前を呼ばれ、振り返る。
が。
見知らぬ男の子が。
同い年くらい…だろうか。
こんな暑い日に似つかわしくないほど涼しげで色白な男の子が。
「……?」
私が少し警戒してることに気づいたのか、謎の男の子は困ったように笑った。
「あぁ。そっか、知らないのか…」
なにやらブツブツ…
一人で何かを納得すると、いきなり。
「僕の名前は今澄 涙(いまいずみ るい)。君の名前は?」
「は、はぁ…」
君の名前は?…って。
さっき『こと』って。読んだじゃないか。
完全にぽかんとしてしまった私の顔を見て、ふ、と微笑むと