真っ青な薔薇
友人の樋口悠香と一緒学校へ投稿する。一人で居ると目をつけられてしまうからだ。悠香にはその旨をつたえていない。
「今日は、いい天気だねぇ~」
「そうだね」
昨日の雨で、道路には水溜りが数個出来ていた。
「昨日の課題出来た?僕難しくてできなかったんだよねぇ」
悠香は今どきあまりいない僕っ子だ。
「そう?私は出来たから解説も含めて教えるよ」
「ありがとう~!千里!」
こんな感じでいつも休み時間ぼっちにならないようにしている。傍から見れば最低の人間だが仕方ない。私は自分を守るのに必死なのだ。
「千里~?何見てるの?」
「あぁ?小説だよ。最近ハマってるんだ。」
嘘だ。昨日見つけた裏学校サイト。今どきこんなものがあるんだというほど衝撃を受けた。それを見ていた。なぜなら、そこには佐藤真菜…社長令嬢の悪口が載っているのだ。これを真菜に見せれば当分私が狙われることは間違い無いだろう。
「おはよ〜!何見てるの~?」
くそっ!真菜が来た!タイミングが悪すぎる!
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