俺様上司は、まさかの〇✕!?
……けど。
最近、なんかこう、視線が突き刺さる。
痛いくらいに背中に視線を感じる。
確認したいのだけれど、どうしても振り向くことができない。
なぜなら、その視線を向ける人間が課長だから、だ。
もしかして、『俺が男にしか興味ない』ってことを、誰かにバラすんじゃないかという不安があって、睨みを利かしているのだろうか?
それについては、絶対誰にも言いませんから。というか、言えませんから。
墓場まで持っていきますから、どうぞご安心ください!
……と本人には言いたいところだけれど、蒸し返したくもないから、ひたすら気にしないようにしていた。
課長のことは終わったことですから。
なんとか終わらせようと、努力しているところですから。