俺様上司は、まさかの〇✕!?

……なんてそんな細かいところまでチェックするほど、実は私が入社した5年前から想い続けていた人でもある。


小島宏隆(こじまひろたか)課長、34歳。

私の所属する企画課の課長。

スーツ越しでも分かる筋肉質の厚い胸板に、180㎝はあろう長身。

艶やかな黒髪を後ろに流して、目元はキリリと凛々しい。


趣味はスポーツ観戦。

話によると、大学までラグビー一筋だったそう。

だてにこのガッチリとした体型じゃない。

その鍛えた身体で、相手目掛けて立ち向かってたのかと想像するだけで、妙に興奮してしまう。

ああ、その上腕二頭筋をフル活用して、私をラグビーボールのように抱きしめて欲しい……!


……なんて、そんな妄想をしつつ早5年(どんな妄想だ)


5年も一緒に仕事していれば、誘うことも抵抗なく。

もちろん課長も私の誘いに、嫌な顔ひとつせず付いてきてくれて。

いつもは何人か一緒にくるのだが、この日は珍しく課長とふたりきりでの二次会。

そんな訳で、私は意気揚々と前々から下調べしていたこの居酒屋へと向かったのだった。

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