俺様上司は、まさかの〇✕!?

……って。

いかん!これでは!

このままだとしっぽりお酒を嗜んで終わってしまう!


課長のグラスの中身はまだ十分にある。

料理の注文もまだしていないから、店員が入ってくることもないだろう。

まだ深くまで酔っぱらっていない、今がチャンスだ!


「……っ、あのっ!課長!!」

唐突に声を上げたため、課長は少し肩をビクッとさせて私を見る。


「どうした?高原」

「えっと、あの、折り入ってお話が……」


改めて視線が交わると、急に緊張してしまって言葉の終わりが擦り切れてしまった。


「なんだ、モゴモゴと。言いたいことがあるならハッキリ言えよ」


課長は怪訝な顔を浮かべている。


……言わなきゃ。

自分から切り出しといて物怖じするなんて、私らしくない。


「わ、私、課長のことが……!」

「ん?」


「す、好きなんですっ!!!」



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