君に華………三日間の奇跡…………

君は此処にいた。

手術開始から30分。赤いランプが消え、意識のある私は、部屋から、出てくる。

不思議と、暖かい気持ちになって、不思議に想う。


「移植は、成功しましたよ」


先生の言葉に誰もがホッ、とした。


『ありがとうございます』



長かった辛かった病院生活。


何だか気が抜けたら眠気が私を襲った。


『何だか安心したら、眠気が。』


「眠りなさい、頑張ったね遥」



母親が頭を撫でてくれた。


何年ぶりかに感じた優しい手に

夢の中に落ちていった。
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