私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
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昼休み。
馨は、宣言通り私に学食を奢ってくれた。
ちなみに、今日のA定食は、チキン南蛮だ。
「ま、私も今回は、長く続くことを祈ってるから。頑張れ」
当たり障りなく馨に声をかけ、私は目の前に置かれた美味しそうな料理に集中する。
「全然、心こもってねーな。てか、結茉。お前、絶対長く続くって信じてないだろ」
ハァと、ため息をこぼす馨の様子に目もくれず、
「…まぁ、今までの馨見てればねぇ。親友としては信じてあげたいけど。いただきまーす」
私はパクリとチキン南蛮を口に運んだ。
ん!美味しい!
「そんな風に言われると、俺も傷つくんですけどー」
プイッとそっぽを向く馨の様子に、
…私の方が何倍も傷付いてきたんですけどー。
私は心の中で言葉をもらし、ソッとため息をつく。