私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
*彼の矛盾と私の決意
ーーーーー……
放課後。
「結茉ー迎えに来た、行こ?」
帰りのHRが終わり、数分が経った頃。
ヒラヒラと、手を振る万純が私のクラスにやってきた。
「今行く!」
と、机の上の鞄を手に持った時。
「あれ?河村じゃん、何?結茉、今日、河村と一緒に帰んの?」
万純が教室にいることに気づいた馨が私に声をかけてきた。
「うん。今日、万純の家に遊びに行くってことになって…」
「そうなの!実は、今度、結茉と一緒に合コンに行くことになってさぁ。今日は、私の家でその準備する予定。ね、結茉?」
「ち、ちょっと、万純ってば…あは、もう何言ってんの?そうじゃなくて…」
まるで、挑発するような彼女の口調に私は慌てて弁解を試みる。
けど、
「へぇ。合コン?いいじゃん。結茉も彼氏できたら、ダブルデートでもしようぜ」
グサリと、その言葉が心に突き刺さった。