私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
対照的な2人の様子も気になるが、
どうしよう…馨に何も伝えられなかった。
その思いが私の心を支配する。
「…あれ?結茉ちゃん…なんか顔色悪くない?大丈夫?」
鞠子先輩が私の変化に気づいたようで心配そうに声をかけてくれた。
「だ、大丈夫です。たぶん久しぶりに絶叫系とか乗って疲れちゃったのかも、前はもっと得意だったんですけど」
あはは、と、苦笑い気味の私。
「結茉ちゃん、気分悪いならもう少し座る?」
万里くんもサッと私の側に寄り、気遣うように声をかけてくれる。
「ううん、大丈夫。ちょっと疲れただけだし。さっきまで休めてたから」
2人に心配をかけたくなくて咄嗟に出た嘘に少し心が重くなった。