私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
「そうと決まれば、まずは勝負服ね!ふふ。楽しみ~私、結茉を一回着せ替えさせて見たかったのよね~。いつも、シンプルな服装ばっかだし」
万純は、「腕がなるわ」と、楽しそうにクローゼットを物色し始めた。
万純、ファッションのことになると結構うるさいからなぁ。
時々、一緒に買い物に行くのだが、その時にされるダメ出しを思い出し、私は少し気が重くなった。
「…お手柔らかに」
バサバサと、無造作にワンピースやら、スカートをベッドの上に投げる彼女に私は、声をかける。
「OK、OK。任せて!」
可愛らしい笑みを浮かべた彼女に少し安心した。
しかし、
案の定、数十分後には…私はあの時安心した自分の安易な考えを後悔することになる。
「うーん…イマイチね。次、こっち着てみて?」
「えー、まだ着るの??」
「当たり前。馨を後悔させてやるくらい可愛くしないとね」
パチンと、ウインクして、次の服を手渡す万純。
かれこれ一時間ほど着ては脱ぎ、着ては脱ぎという行為を繰り返し、私もさすがにヘトヘトになってきていた。