私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
「万純、ありがとう」
「うん!あと、もうちょいしたら出発しないとバス来ちゃうかも。千花にも連絡してみなね??」
「わかった」
バスの中で千花ちゃんに連絡してみよう
「万里もいるし、相手も万里の友達だからそんなに心配してないけど、強引な人には気を付けるんだよ??」
私が出発する時間が迫るにつれ、少しソワソワとしていろいろ注意してくる万純。
「心配してくれてありがとう。ふふ。なんか、万純お母さんみたい」
そんな彼女の気遣いが嬉しくてつい、茶化してしまった。
「はいはい。本当に娘を送り出すお母さんみたいな気分よ…ほら、そろそろ行かないと」
部屋の時計をちらりと見ながら、万純は、私を急かす。
「はーい。じゃ、行ってきます」
「ん、行ってらっしゃい」
ヒラヒラと、手をふる彼女に笑顔を向け、私は、万純の家を後にしたのだった。