私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
「バカ!?バカは、どっちよ。…人のことバカっていう方がバカなんだからね!」
「お前…語彙力ねーなぁ。他に言うことないの?」
ケラケラと、馨は、嫌みったらしく私に言葉を投げ掛ける。
でも、それは私たちがよくやる口喧嘩。
だから、私もいつものノリで馨に言葉を返す。
「だいたいね!あんたはいっつも一言余計なのよ!」
「は?その言葉そっくりそのまま返すわ」
…どのくらい言い合いをしていたのだろう。
「…結茉ちゃん、そろそろ行こうか?バス、来ちゃうよ」
万里くんに声をかけられ、ようやく私は、我に返った。
「…っ、万里くん!…ゴメン。私ったら…つい」
売り言葉に買い言葉で馨に暴言吐きまくってる所を…。
それに、
「…馨。結茉ちゃん、本当に仲良しだね」
…‼
鞠子先輩は、少し気まずそうに微笑んでいる。