私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~


「バカ!?バカは、どっちよ。…人のことバカっていう方がバカなんだからね!」


「お前…語彙力ねーなぁ。他に言うことないの?」


ケラケラと、馨は、嫌みったらしく私に言葉を投げ掛ける。


でも、それは私たちがよくやる口喧嘩。


だから、私もいつものノリで馨に言葉を返す。


「だいたいね!あんたはいっつも一言余計なのよ!」


「は?その言葉そっくりそのまま返すわ」



…どのくらい言い合いをしていたのだろう。



「…結茉ちゃん、そろそろ行こうか?バス、来ちゃうよ」


万里くんに声をかけられ、ようやく私は、我に返った。


「…っ、万里くん!…ゴメン。私ったら…つい」


売り言葉に買い言葉で馨に暴言吐きまくってる所を…。


それに、


「…馨。結茉ちゃん、本当に仲良しだね」


…‼


鞠子先輩は、少し気まずそうに微笑んでいる。




< 76 / 155 >

この作品をシェア

pagetop